太淵・足三里


治し方
まず、くしゃみがでそうになったら親指の付け根にある太淵を一方の親指の腹でもみながら強く押します。このツボは肺経に通じているので、1日3回ぐらいおしているとカゼのひきやすい人の予防法としての効果もあります。
足の三里を親指で押すとともに、足の人差し指のもみほぐしも鼻炎に効果があります。この経絡が胸部、口へとつながっているからです。
注意すること
ゾクゾクしたかと思うと、たて続けにくしゃみが出始める。そのうちに鼻水、鼻づまりと進むのが、いわゆる鼻カゼパターンです。
くしゃみの段階で、止められればまずカゼは治ったと思ってよいでしょう。しかしちょっと油断したり、寒さが加わってくるとどうしても鼻水、鼻づまりに悩まされるようになってしまいます。
またこのカゼとは別に、鼻アレルギーのために、このような症状が現れる人が最近とくに増えています。突然、くしゃみが出始めて鼻水もとまらなくなり、鼻づまりの状態になって、それから先に症状が進まなかったら、まずアレルギー性鼻炎とみてよいでしょう。
いずれにしても絶えず鼻をぐずぐずいわせたり、かんだりしているのは、自分は言うまでもないことですが、一緒にいる人にとっても非常に不愉快なものです。そのうち、口からでなければ息もできなくなり、口をぽかんと開けているとなると最悪です。
そこで勧めたいのが指先の親指から、手のひら、腕、胸、肺に通じる肺経経絡の刺激です。
効果をあげる法
後頭部の生え際にある左右の風池、天柱を両手の薬指の腹で押すと、鼻がスッキリしてきます。



アレルギー性鼻炎


治し方
手の甲の親指と人差し指の骨の接合する部分より、やや上に位置する合谷は主に鼻のうっ血をとります。また、外関・三陰交も効果的です。
注意すること
アレルギー性鼻炎の予防、治療には皮膚を鍛えるのがもっとも効果的で、おふろに入る前、乾布摩擦をするとか、よく温まった後、ぬるま湯をかけて少し肌を引き締めてから、冷水で絞ったタオルで体をこするような方法をお勧めします。また寒くなると部屋を締め切りがちになるため、部屋のほこりに気をつけ、掃除はこまめにすることも肝心です。
効果をあげる法
@顔の中央に2つのポイントがあります。1つは、左右のマユを結ぶ線上にある印堂、もう1つは鼻の両側にある迎香で、この2つの大腸経に属するツボを両手の人差し指と中指で軽く押しまわして刺激します。
Aうつぶせに寝てひじを曲げ、両手を鼻の両脇におき、そのまま両ひじを静かに伸ばし、上半身を起こして背中を反らせます。このとき、鼻から息を吐きます。
 そのあと、うつぶせになり、ももをあげ、お尻を上に突き出しながら、両手を少しずつ前に伸ばして背中を伸ばしていきます。このときの要領は、胸を床につけるという気持ちで、お尻を十分に上に突き出すようにします。

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